最近の東京葬儀の事情を紹介します

東京都は、徳川家康が江戸に幕府を設置以来数多くの寺院が創建され、檀家制度の定着により仏教と密接な関係が昭和中期まで継続されてきましたが、高度成長期に始まった集団就職による過剰かつ急激な人口集中が檀家制度の崩壊による仏教離れと慢性的な墓地不足に起因する墓地の高騰を引き起こしています。その為、東京葬儀はバブル経済の破綻以降長く続く経済不況や仏教離れにより家族葬や直葬、ゼロ葬などのシンプルかつコンパクトな葬儀への関心が高く、葬儀の形態も必要最低限の葬具やサービスを盛り込んだリーズナブルなパック料金が主流とされ、現在では東京葬儀の平均費用が190万円下回る水準まで大きく下落しています。実際に一般的な葬儀は、家族葬の半分以下と非常に少なく、特に東京都では通夜や告別式を行わない直葬の割合が全体の2割を超えている実情があります。

東京都で家族葬が増加する背景とメリット

東京都は、全国でも指折りの2,868の寺院を有しながらも人口に対する寺院数が沖縄県や神奈川県に次いでワースト3位と寺院の数が極端に少なく、集団就職により墓制や葬式など地方で連綿と継承されて来た宗教観や死生観の継承が行われていない為、葬儀の慣習よりも次世代への負担となりたく無い思いの強い親世代の希望する家族葬が増加しています。東京葬儀の主流となっている家族葬は、比較的新しい葬儀スタイルなので弔問客や参列者の数などの定義は明確に定義されていませんが、一般的には葬式仏教の教義に従って数人〜50人程度の規模で行われています。しかし、遺族数人や極限られた親類縁者だけなので対外的な体裁を保つ必要が無く、宗教色を一切排除した葬儀スタイルや花葬、音楽葬など自由な葬儀スタイルで執り行われる割合が他の地域に比べて高いのも東京の葬儀の特徴です。

今後増加されると予測されている東京葬儀のスタイル

東京都は、他の地域に比べて早い時期から葬式組や頼母子講などの互助組織が崩壊している事もあり、都内では家族葬よりも更にシンプルかつコンパクトな直葬を執り行う遺族が増加しています。直葬は、家族葬と同様に遺族数人や極限られた親類縁者のみで通夜式や告別式などの宗教的儀礼を省略し火葬のみを行う葬儀であり、地方によっては火葬式とも呼ばれています。背景には、故人の高齢化による著しい弔問客や参列者の減少や葬儀のスタイルに対するこだわりの喪失、経済的なメリットなどがあり、東京都内の火葬場の対応の変化次第でゼロ葬の増加も予測されています。ゼロ葬は、直葬の様に執り行われますが、供養の対象となる遺骨の処理を火葬場に任せてしまう葬儀です。ゼロ葬は、拾い残した遺骨を火葬場が処理する関西では実際に執り行われており、東京都でも葬儀業者が遺骨を拾い寺院に持ち込み合祀するスタイルでゼロ葬が行われています。